top of page

406 福聚寺 千葉

 千葉県香取郡東庄町にある。山号は補陀落山。創建は1678年。鉄牛道機が開山。本尊は十一面観世音菩薩。 

 この地には千葉氏六党の東盛胤の居城があった。千葉氏の祖平良将がいたとも伝えられ、沼闕(ぬまかけ)城とよばれていた。千葉氏が滅んで城はなくなり、「城山」の名だけ残った。

 椿海は東西12km、南北6kmの広大な湖であり、海上、香取、匝瑳の3郡にまたがっていた。この湖を干拓し、水田にする願いが何度も幕府に出されたが、許されなかった。

 1639(寛永16)年頃、11歳の鉄牛が椿海の新田開発計画をまとめ、幕府の許しを得た。

 約30年の大工事で干潟八万石(水田2741町歩、18村)が生まれた。干潟八万石は「県民の森」の展望台から一望できる。

 寺は1678(延宝6)年、鉄牛によって創建された。

 鉄牛は1628(寛永5)年に山口県で生まれた。11歳で下総に入り、50歳頃福聚寺を開き、73歳で他界した。遺言により、境内で荼毘に伏され、その場所に2mの石造無縫塔が建立された。

bottom of page